書物設計

書物設計

「書物」を読み、「書物」を書き、「書物」を作る

担当教員

安藤礼二教授

安藤礼二教授

Overview

本設計では、書物を「読むこと」「書くこと」「作ること」を実践してゆきます。大きな書物を全員で読み、それぞれの興味と関心に具体的な形を与えます。その成果として、1万2千字の論考を書き上げ、論集「Expression」としてまとめます。自分たちの書物を、自分たちで編集し、制作します。自己の文章を書くためには、他者の言葉を注意深く聞き取る必要があります。ゲストを呼んでの講演会なども企画し、運営します。また、希望者が参加する合宿では、一人ではなかなか行けない聖地を訪れ、「場所」の持つ力に触れます。

※本設計は、2020年度まで「アーカイヴ設計」として開講していました。

  • 授業風景(研究発表)

    授業風景(研究発表)

  • ゼミ誌『Expression』

    ゼミ誌『Expression』

  • 学外ゼミ(熊野古道散策)

    学外ゼミ(熊野古道散策)

Curriculum

授業のねらい
図書館や美術館などの実際のアーカイヴを使って、自分たちの興味に具体的な形を与えます。今年は特に図書館での実習および図書館での展示(年2回)を考えています。
秋にイベント(講演会もしくは座談会)を実施し、それをもとに自らレポートを書き、さらにはレイアウトから印刷まで実際に体験して、一冊の小冊子に結晶させます。

到達目標
さまざまなアーカイヴを利用し、自分独自の文章が書けるようになる。

履修上の注意
一年間の意志を持続させ、自分たちの小冊子を実際に作ってゆきます。
ねばり強く責任感があり、地道な作業にも耐えられる人を望みます。

Student Message

Student Message

書物設計ゼミでは、課題となる本を決め、章ごとに分担して読み進めていきます。(ドゥルーズ/ガタリ『千のプラトー』、井筒俊彦『言語と呪術』、「大江健三郎『同時代ゲーム』など) 文学、民俗学、文化・芸術人類学など、様々な興味を持つ人が集まり、書物という知の結晶を読み込み、そこから反射するように写る世界像を記述しようと試みます。三年生は図書館展示と一万二千字の論考執筆、四年生は卒業論文執筆に向けて、とにかく言葉を追求していきます。

4年生 Y・Y