【雑誌】「Whooops!」Vol.41発行/特集は「人の心を守る」 生きる力を育むアートとは?
刊行物ゼミの活動フィールドワーク設計
多摩美術大学芸術学科フィールドワーク設計ゼミは、アート誌「Whooops!」Vol.41(無料)を発行しました。
巻頭特集は、「人の心を守る」。まずはリード文をお読みください。
平和な日々を過ごす中で、ある時突然、幸せが失われることがある。今、世界のさまざまな地域で、凄惨な戦争が起きている。大きな災害が発生する中で、従前どおりの暮らしがまったくできなくなっている人々が、ものすごくたくさんいる。そうした地域では、食べたり風雨をしのぐ道具になったりできないアートは、生活の役に立たない。いや、本当にそうだろうか。アートは人の心に訴えかけるものだ。ならば、人の心を守ることもできるのではないか。本特集では、ある時は東日本大震災以来断絶された人間と海との関係を再構築し、ある時は人と人の心が通い合うための媒介となり、ある時は行き場を失っていた作品を引き取ることで美術家の魂が密かに学生たちと交流し始めた痕跡を残し、ある時は作品が貧困を美術史にすくい上げるあり様を検証する。
そのほかも、盛りだくさんな内容。必ずご満足いただけると思います。ちなみに表紙の写真は映画『隣のステラ』の制作中の一コマ(メイキング写真)。写っているのは、俳優の八木勇征さん(左)と監督の松本花奈さんです。
◎Whooops!Vol.41の目次
03 特集 人の心を守る
津波の防潮堤が「美術館」になった
/海岸線の美術館(宮城県石巻市)
心に温もりを伝えるニット・コミュニケーション
/hirune(ニットクリエイター)
生きる力を育むホスピタルアート
/高橋雅子(ホスピタルアーティスト)
八王子キャンパスのリチャード・セラ
/多摩美術大学
分断された美術史への抵抗
/松田修(美術家)
11 Tamabi Report
瀬戸内国際芸術祭が「土地」にもたらしたものとは?/北川フラム(アートディレクター、アートフロントギャラリー代表)
12 Close up
つい人に見せたくなる彫刻を彫る
/キボリノコンノ(木彫りアーティスト)
ゆるっと肩の力を抜いてユーモアあふれる世界を描く
/田渕周平(イラストレーター)
14 Whooops!探訪記
万博イタリアパビリオンで古代ローマの彫像を見上げると
16 Interview
作品で遊ぶ人のことを友人のように思う
/くろさわ凛子(同人BLノベルゲームサークルADELTA代表)
タグチアートコレクションに親しみやすい作品が多い理由とは?
/田口美和(タグチアートコレクション共同代表)
コミックからシネマへ 『隣のステラ』で花開く世界観
/松本花奈(映画監督)
22 連載 俳優への道(上)
大河ドラマ『べらぼう』で側室候補を演じる
/川添野愛(俳優)
本誌は、本学八王子キャンパス(芸術学棟ほか各棟)、上野毛キャンパス、青山ブックセンター青山本店、東京のギャラリー椿、不忍画廊、Gallery YUKI-SIS、ギャラリーαM、すいどーばた美術学院、八王子市夢美術館、世田谷文学館、各地のONLY FREE PAPER、大阪市のテヅカヤマギャラリー、京都市の京都芸術センター、京都美術工芸大学、北九州市のギャラリーSOAP、くまもと森都心プラザ図書館などで順次配布します。 ぜひお手にとってご覧ください。 電子版も発行しました。下記のリンクからぜひご高覧ください。
