本学科の安藤礼二教授ご登壇イベント〈「北川フラム塾 芸術祭を横断的に学ぶ」第44回 空海から芸術の根源を探る 故郷・ネットワーク・祝祭の舞台〉のお知らせです。ご興味のある方はぜひお申し込みください。
今回の北川フラム塾では、海の民の末裔とも呼ばれる僧侶・空海について、文芸評論家の安藤礼二さんをお招きし、新刊『空海』をもとにお話いただきます。瀬戸内国際芸術祭の舞台である讃岐を始点に、現代における祝祭や社会のネットワークを空海の思想から考えます。
【日時】
2025年6月25日(水)19:00~21:00(18:50開場)
【場所】
アートフロントギャラリー(代官山/zoom参加可)
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29−18 ヒルサイドテラスA棟
【申込ページ】
https://peatix.com/event/4452196/view
【料金】
会場/Zoom参加(一般)2,000円
会場/Zoom参加(学生)500円 ★新規プラン
※学生プランの方はお申し込み後に学籍情報についてご回答いただきます。
「北川フラム塾」とは?
北川フラム塾は、芸術祭の背景を学んでいくプログラムです。
北川が総合ディレクターを務める「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」だけではなく、アートや地域づくりに関するさまざまな専門家をお呼びして、芸術祭を(地域/分野)横断的に学んでいきます。
主催:アートフロントギャラリー「北川フラム塾」事務局
■参考図書:『空海』(講談社)
空海とは、いったい何者なのか!?
「弘法大師」としての神秘的な伝説を日本列島の各地に残した空海は、故郷の固有性を突きつめることで世界の普遍性に到達した。
ローカルであることとグローバルであることの間、サンスクリットと漢語の間で考え、精神と物質の二つの曼荼羅、金剛界曼荼羅と胎蔵生曼荼羅の間で考えた。そこで見出した宇宙の発生にして生命の発生を、言葉で、絵画で、彫刻で、建築で、身体そのものを用いて表現し続けた。「空」の無限と「海」の無限を生き、生命の平等と自由を説き、無限の大宇宙を一冊の書物のなかに封じ込めようとした。
アジアを一つに結び合せ、世界を一つに結び合せる巨大な道を築き、その後、この列島に生み出されるありとあらゆる芸術表現の基盤を築いた。
千年の時空を超えて、列島のはじまりの芸術家である空海に還ることで、表現の未来が切り拓かれてゆく。いまここで、空海の生涯と思想、その可能性を読み直し、生き直さなければならない。